ロシアとウクライナへの大手取引所などの対応

2月24日正午過ぎ、ロシアによる攻撃開始の発表により始まったウクライナ侵攻。日を追うごとに緊張感が高まっています。

ロシアに対する制裁は世界各国が行っており、中でも「SWIFTからの排除」は経済制裁の中でもインパクトが大きかったのではないでしょうか。報道を受け、ロシア株RTS指数およびロシアルーブルは続落しています。既存金融からのロシア排除が進んでいる中、ロシアやウクライナを中心に資産として注目されるのはビットコインなどの暗号資産です。

そして大手暗号資産取引所はそれぞれの国に対してどのような対応を取っているのでしょうか?主要な人物や団体による暗号資産関連の発表、ビットコイン価格の推移とともに見てみましょう。

2月25日 ドル建て / 円建てビットコイン価格が前日の最安値から13%以上の上昇

  • FTX「ウクライナの利用者に25ドルの寄付します。やるべきことをやったまでです。」

2月26日 一時1BTC=40,000ドルを突破 / 約7%のウクライナプレミアムが発生

  • ウクライナ副首相「ウクライナの人々と共に立ち上がる。ビットコイン、イーサリアム、テザーの暗号資産による支援を受け付けています。」→翌日ウクライナ政府もツイート。

2月27日 BTC価格に大きな変動はなし

  • ウクライナ副首相「すべての主要な暗号資産取引所に、すべてのロシア人ユーザーのアドレスをブロックするよう要請しました。ロシアやベラルーシの政治家に関連のあるアドレスだけではなく、一般人の凍結も重要だ。」→ここでの主要な暗号資産取引所とは、Coinbase、Binance、Huobi、KuCoin、Bybit、Gate.io、Whitebit、Kunaの8社。
  • Binance「ウクライナの危機を支援するために1,000万ドルを支援します。またBinance Charityにて暗号資産初のウクライナ緊急救援基金を立ち上げました。」
  • ギャビン・ウッド「ポルカドットのアドレスを教えていただければ、個人的に500万ドル寄付します。」→3月1日に送金済み

2月28日 約3ヶ月ぶりに1BTC=4,000,000ルーブルを突破

  • Kraken「要求は理解出来ます。ウクライナの人々に深い敬意を表します。しかし法的な要求なしに顧客の口座を凍結することはできません。しかし、ロシア人はそのような要求が差し迫っている可能性があることを認識すべきです。」
  • DMarket「ロシア、ベラルーシからの全取引を断ち、登録を禁止します。また2地域のアカウントを凍結します。」
  • Binance「制裁を受けた個人アカウントはブロックするが、すべてのロシア人ユーザーのアカウントを一方的に凍結することはすることはない。」

3月1日 ビットコイン価格はルーブル建てで7%超の上昇

  • アメリカ財務局「制裁回避を目的とするいかなるデジタル資産や物理的資産の決済や取引を禁じます。」
  • Coinbase「ロシアの一般市民を罰することになってしまうため、全てのロシア人への口座凍結には応じません。しかし制裁対象の個人または団体には措置を行います。」
  • UniSwap「ウクライナ政府アカウントへイーサリアムが直接寄付できるインターフェースを構築しました。いずれのトークンも一度のトランザクションでイーサリアムに変換し寄付できます。」
  • ByBit「特に連絡はありませんでした。」

3月2日 最高値に迫る勢いで上昇し一時は1BTC=4,600,000ルーブルに

  • ウクライナ副首相「Solanaなどから支援を受け、資金調達をするための共同プロジェクトを立ち上げました。「ミームコイン(DOGE)での寄付の受付を始めました。たとえミームでも軍隊を支援し、侵略者から命を救うことができるようになりました。」
  • ウクライナ政府「寄付していただいた方にNFTをエアドロップします。スナップショットは3月3日午後6時(GMT+2)です。」
  • Gate.io「規制当局による法的な要求がない限り、特定の国や地域のユーザーの利用を禁止することはない。」

以上が3月2日までのそれぞれの対応です。創業者がウクライナ出身の「DMarket」「Kuna」については2月の段階でロシアのユーザーを完全にブロックしています。

ちなみにウクライナの政府アドレスはKunaが管理していることが明らかになりました。なおKunaのBTCUAHの価格を確認したところ記事執筆時(3/3 4AM)においても3%ほどのプレミア価格が確認できました。

デジタルゴールドの別名を持つビットコイン。ロシアやウクライナでのビットコイン取引が2月24日以降急増したことから資産としての存在感はより大きなものになってきています。マネーロンダリングや経済制裁回避を危惧する声も見られる一方、ブロックチェーン上の取引は隠すことができないためリスクが低いといった声も存在します。

最後にこの争いが1分、1秒でも早く収束し平和な日常が取り戻されることを心より願ってます。

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